私は子どもが大好きです。これは、お利口さんが好きという意味ではありません。

怪獣みたいに泣き叫ぶ子。不機嫌になるとだんまりをきめこんで石のように動かなる子。服や髪を思いきり引っ張ってくる子。そんな一見、『困っちゃう子』に対しても、本当に可愛いなぁとほくほくした気持ちになります。

バレエの先生をしていると、よく「うちの子は先生に迷惑をかけていないでしょうか?」と保護者の方から問われますが、私の答えは毎回絶対「NO!!」です。

例えば、レッスン中に全く私の話を聞かない子がいるとします。私はその子に対して、「人のお話が聞けない子だから迷惑だ。」なんて、思った事がありません。

むしろこう思います。「私の話を最後までワクワクした気持ちで聞いてもらうには、どうしたら良いんだろう?」「この子の興味のアンテナがこっちに向く瞬間が見てみたい!」「さぁ次はどんなアプローチをしようか!」

もちろん、この過程で悩むことはたくさんあります。でもこれって『迷惑』なのでしょうか?私にとっては、むしろ新しい発見や学びをくれる『尊い瞬間』でしかありません。

他人のことをもみくちゃにする経験は、誰にとっても必要です。その経験があたたかい心を育て、人との確かな信頼関係を築いていくからです。

私はどの瞬間も目を逸らさず、生徒と最後まで向き合い続けます。そしてともに成長します。

私に出会ってくれた子たちを、必ずまっすぐ愛します。

———-AK ballet studio主任講師 加藤朝都———-

【経歴】

・2022年3月 日本女子体育大学舞踊学専攻(現・ダンス学科)卒業。

・朝日テレビカルチャー三島スクール・子どもバレエの講師を担当。

・2022年4月より、Natsuki Ballet Academyにてバレエ・コンテンポラリー講師として在籍。

・2023年4月 AK ballet studio開設。

・2024年4月 認定ダンス指導員2級取得。

現在はダンス療育にも興味を持ち、勉強中。